4ヶ月前から右肩に痛みを感じるようになり、特に腕を挙げる時や後ろでエプロンの紐を結ぶ動作で痛みを感じていたが放置していた。たまたま知人に相談したところ紹介されて来院。
寝ている時に右肩を下にすると痛みが出て起きてしまう。日常生活にも支障がある状態。
初見時、まず各所の可動域検査を行った所、右肩全方向可動域制限と運動時痛があり、左肩も外転動作に伴う痛み(+)、首後屈(+)であった。
更に左をかばって右肩に代償動作による負担がかかり、右肩にも痛みを感じ始めたと考え施術を開始した。姿勢も前傾姿勢であった。
全身への血流・リンパの循環を良くする事と筋緊張を軽減させるために上部頚椎調整と骨盤調整を行ってから、左右肩関節の可動域と痛みの軽減を確認したところで終了。
2回目来院時(初回から3日後)には、特に寝起きでの痛みが楽になったと報告を受けた。首肩ストレッチを指導。
5回目来院時には、右肩外転160°、左肩外転150°にまで改善。ストレートネックエクササイズを指導して終了。
9回目来院時には、日常生活には支障がないレベルにまで改善。
再発予防のため施術を継続し、12回目の施術で、主訴が消失し、やりたいことが出来るようになったとの事なので卒業とした。
当院ではこの方のように、最後に整体に頼って来られる方が多くいます。
もちろん、全ての症状が何でも治る訳ではありませんが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
①痛みを楽にする
②体を真っすぐ整える
③症状を再発させないようにする
この順番で施術をすすめていきました。この方のように長年の体のトラブルの結果、重症化されている場合は、良くなるまでに時間がどうしても掛かってしまいます。
逆に急激に変化させようとすると、かなりの確率でその反動が体に悪影響を及ぼすこともあります。そうならないように慎重にすすめました。
少し時間が掛かりましたが、最後まで諦めずに一緒に頑張ってくれて、施術者としてとても嬉しく思っています。