- いくら寝ても熟睡感がない
- 布団に入っても眠れない
- 朝スッキリ起きられない
- 朝起きた時に関節や筋肉が痛む
- 日中やたら眠い
あてはまる項目が多いほど、質の良い睡眠がとれていない傾向があります。
全部やることを目標にするのではなく、ひとつでも試しにやっていただければと思います。
睡眠時間と質
年齢や日中の活動量によって睡眠時間は異なります。成人の場合、個人差はあるものの6~7時間前後の睡眠時間が目安とされています。しかし、肝心なのは「ぐっすり眠った」「疲れがとれた」という感覚とともに心地よく目覚めることが大切です。
参考サイト(厚労省 睡眠指針)
快眠を手にする6つのポイント
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1
寝室の温度・湿度
寝室の温度と湿度が重要です。夏は26°C、冬は19°Cに設定し、湿度50%を保つことが理想的です。エアコンや扇風機、湯たんぽを上手に活用して、快適な環境を整えましょう。
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2
寝室の光
暗い部屋が理想ですが、真っ暗だと不安で逆に眠れない場合は暖色系の間接照明を利用してみてください。
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3
寝室の音
一般的な騒音苦情で多いのが交通騒音、隣人音など環境により、避けられない場合は耳栓等の対策しましょう。
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4
寝室の匂い
睡眠中の人間は匂いを感じません。寝る前にどんな香りを嗅ぐかで睡眠の質が変わります。自分が好きな匂い、リラックス出来る匂いを選びましょう。
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5
パジャマ
パジャマに着替えることで脳にオン→オフへの切り替えができます。通気性と通湿性の良い素材で汗を吸収し、締め付けないゆったりとしたパジャマを選びましょう。
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6
スマホは枕元から1m離れて置く
睡眠時、脳が自律神経や内分泌ホルモン、筋肉疲労回復、傷の修復など、体をリセットしている時間帯にスマホの電磁波で脳波が乱れリセットしにくくなってしまいます。
良い睡眠の6つの生活習慣改善
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1
食習慣
朝食で内臓を活性化し、体内時計を正常化することが重要です。メラトニンの原材料であるトリプトファンは、豆腐、納豆、味噌汁、卵に含まれています。忙しい方はバナナだけでも朝に食べて試してみてください。トリプトファンは摂取から約15時間後にメラトニンに変わります。また、質の良い睡眠のためには夜は寝る3時間前に夕食を済ませましょう。
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2
運動習慣
昼間に30分集中して歩くことで適度な疲労を与えます。運動でNGなタイミングは寝る直前、夜9時以降に運動をすると逆効果になります。
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3
入浴習慣
40°程度のお湯に10分以上湯船につかると副交感神経が優位に働き、深い睡眠を促進します。ただし、就寝1時間前までに入浴を終え、就寝直前の入浴は避けましょう。夜10時~深夜2時に熟睡すると成長ホルモンが大量に分泌されると言われています。
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4
嗜好品の習慣
アルコールは寝付きを良くする一方で、睡眠後半の質を下げ、中途覚醒を増やす影響があります。同様に、カフェインも覚醒の作用があるため、就寝時間の3時間前に摂取を終えることが大切です。
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5
睡眠習慣
毎日決まった時間に起きる習慣を持つと体内リズムが整います。
朝目覚めたら、最初に日の光を浴びることで15時間後にメラトニンというホルモンが分泌されて眠りを誘うようになっています。体内時計をリセットしましょう。
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6
昼寝習慣
昼寝は30分以内がオススメです。夜の睡眠の2倍、鍼灸時は3倍の効果があります。昼ご飯後に昼寝すると消化に良く、午後の仕事の効率がアップします。寝すぎには注意し、15時以降の昼寝は夜の睡眠に影響するので控えましょう。時間がない場合は休憩時間に3分、目を閉じてリラックスしましょう。
眠れる身体作りのポイント
正しい姿勢を意識するポイント
- 頭頂部を真上に持ち上げる
- 顎を引いて胸を少し前に出す
- 肩から力を抜いて腕を下げる
- 胸を張り、頭と肩は前に出さない
- 下っ腹を引き上げ腹に力を入れる
これらのポイントを意識して姿勢を整えることで、正しい姿勢を維持できるようになります。
今日からできる睡眠改善
- 睡眠環境を変える
- 食習慣を見直す
- 適度な運動
- アルコール、カフェインの摂取注意
- 湯船に浸かる
- 朝起きる時間を一定にする
- 朝起きたら日の光を浴びる
「健康に欠かすことのできない睡眠」当たり前と思うかもしれませんが、健康は地味なことをコツコツと積み上げていくものだと思っています。少しでも参考にしていただければ幸いです。
執筆者:磯橋 啓明
経歴:柔道整復師、鍼師、灸師の免許を持ち、20年以上の施術経験
信念:痛みや不調を改善し、より健やかな毎日をサポート
趣味:食べ歩き ウォーキング 代替医療全般