- 皮膚のトラブル
- 夜に熟睡できない
- 頭痛がひどい
- すぐ風邪をひく
- 集中力がない、イライラしがち
もし、思い当たるところがあるとしたら、あなたは砂糖の摂り過ぎで、砂糖病をわずらっているのかもしれません。
白砂糖が招く低血糖症
白砂糖は“空っぽカロリー”だとよくいわれます。精製過程で全てのビタミン、ミネラル分などが除去されます、カロリーというエネルギーしか持たなくなります。
白砂糖には精製される過程で化学薬品(石炭、亜硫酸ガス、アンモニア)が添加されています。こういった意味でも、白砂糖は食品ではなく化学物質といった方がふさわしいかも知れません。
白砂糖は体内に入ると素早く吸収され、血液中の血糖値を急上昇させます。これは人間の体が持つ本来の消化吸収のペースを無視したものになり、スピード違反に面喰った膵臓が大量に出されたインシュリンを出して、今度は血糖値が逆に下がり過ぎた低血糖状態になります。
そして、この血糖値の乱高下が「低血糖症」と呼ばれる隠れた現代病を引き起こしているのです。
低血糖症が引き起こす数々のメンタル症状
「低血糖症」はエネルギーの源である血糖が不足する病気なので、強烈なエネルギーショックによって身体には様々な症状が引き起こされます。
多くの人に共通する症状だけでも、午前中の消耗感。頭痛、強い疲労感、立ちくらみ、不眠などが挙げられます。同時にメンタル面への影響も大きく。落ち着きのなさ、意味のない不安や恐怖感、集中力の欠如などが低血糖症によって引き起こされています。
インシュリンを頻繁に大量生産していた膵臓がやがて疲労し必要なインシュリンを出せなくなると、今度は、糖尿病という病気になります。
白砂糖はカルシウムを奪う
白砂糖は、酸の結晶のようなものだとも言われています。白砂糖を摂り過ぎると血液は酸過剰の状態に傾き、生体はそれを中和しようと予備アルカリであるカルシウムを使います。
カルシウムには精神系の興奮を抑える働きもありますので、カルシウム欠乏によって神経過敏になり、やたらとイライラするといった事態が引き起こされる可能性もあります。さらにカルシウムが欠乏すると、腸のぜん動運動が弱くなるという事もわかってきています。便秘・脚の冷え・生理痛で悩んでいる人は甘いものを控えてみてはいかがでしょう?
一日の白砂糖の許容量
- 1歳は0,2g
- 1歳~10歳は0,3g
- 10歳~20歳は0,4g
- 21歳以上は0,5g
甘い物を過食すると肝臓も悪くなる
甘い物の過食によってカルシウムが不足していれば、内臓の筋肉は弾力性を失っています。胃だけでなく、内臓全体が垂れ下がってきてしまう事にもなる訳です。
こうなると食べた物、飲んだ物がいつまでも胃に残り、なかなか消化されなくなってしまいます。また、砂糖はアルコールと同様、口にして3分以内で血液中に入って血液を酸性化し、その流れを悪くします。だから血液浄化の役割を担う肝臓に、大きな負担をかける事になるのです。
一般に、世間では肝臓が悪いといえばアルコールのせいだと考える多いのですが、実際には砂糖の摂り過ぎによって肝臓を悪くしている人も少なくないのです。
砂糖と皮膚病、花粉症の関係
砂糖は、殆どの皮膚病を悪化させる要因になります。というのも、前述したように、砂糖は血液を酸化して汚し、その流れを悪くするものだからです。
栄養分や酸素を運び、老廃物を運搬して排出するのが血液の役割です。その仕事を妨害すれば、皮膚新陳代謝が悪くなるのは当然の話なのです。
また、東洋医学の考え方では砂糖は「緩める」「拡げる」「冷やす」という性質があるとされています。だから砂糖を摂り過ぎと血液細胞を緩め、白血球や血將(けっしょう)、リンパ液の本来の働きである抗菌作用を失わせてしまうのです。つまり砂糖を摂り過ぎると殺菌に負けやすく、化膿しやすい体質になってしまう訳です。
血液が汚れて循環が悪くなると…
体は冷え、鼻炎も起こりやすいです。花粉症などのアレルギー性鼻炎や慢性の鼻炎、鼻づまりに悩んでいる人は、砂糖の摂り過ぎを疑ってみて下さい。
ちなみに体重×0,5g=一日の糖質を消化できる量です
昔からの懐石料理の様な食事が理想です。上記のような症状でお困り方は、食後のスイーツから控えてみてはいかがでしょうか?
砂糖の成分表
|
カロリー ㎈ |
水 分 g |
タンパク質 g |
糖 質 g |
カルシウム ㎎ |
ナトリウム ㎎ |
粗糖 |
382 |
0.7 |
0.7 |
98.1 |
58 |
2 |
グラニュー糖 |
387 |
0 |
0 |
100 |
1 |
0 |
角砂糖 |
387 |
0 |
0 |
100 |
1 |
0 |
上白糖
|
384 |
0.9 |
0 |
99.1 |
2 |
0 |
三温糖
|
377 |
2.1 |
0.9 |
96.8 |
40 |
1 |
黒砂糖 |
353 |
7.0 |
1.5 |
89.9 |
293 |
10 |
羅漢果 |
0〜17 |
47.7% |
11.1% |
37% |
154 |
5.6 |
※巷に氾濫する加工食品や外食産業のメニューはもちろんの事、砂糖が入っています。単に甘い物を食べないというだけでは”砂糖を断つ“という事になりませんが、ご家庭で使う調味料など、白砂糖よりは、ミネラル分の残っている羅漢果、黒砂糖など、未精製糖に替えてみてはいかがでしょうか?
執筆者:磯橋 啓明
経歴:柔道整復師、鍼師、灸師の免許を持ち、20年以上の施術経験
信念:痛みや不調を改善し、より健やかな毎日をサポート
趣味:食べ歩き ウォーキング 代替医療全般