1年前から、口を開いた時に左顎の引っ掛かりとズレる感じ、ガクッと音が鳴るクリック音の症状があった。母親が通院中で紹介で来院。
最近は産前から産後の腰痛が酷くなり出したこともあり、この機会に両方治したいと思ったとの事。
1回目、姿勢分析で体全体に左に傾き、捻じれがあり、顔が前に出て骨盤の後傾もあることから、産前後の疲労の蓄積からくる歪みが原因で腰痛が慢性化していると判断した。
次に顎関節の動きをチェックした所、左顎のズレと噛み癖が顕著にあり顔が前に出てストレートネックになっていることが重なってさらに顎関節症を慢性化させていると考えた。
1回目、上部頚椎調整と骨盤調整を行って体のバランスを整えてから、顎関節を行い、日常生活での改善点を指導した。
5回目の施術で、左顎のズレと顎のクリック音が軽減した。
7回目の施術で腰部の痛みはさほど気にならない程度にまで改善した。
11回目の施術で腰は症状消失し、顎は若干のズレとクリック音が残るものの気にならない程度にまで改善したため卒業とした。腰痛に関しては3週間に1回、メンテナンス通院中。
当院ではこの方のように、最後に整体に頼って来られる方が多くいます。
もちろん、全ての症状が何でも治る訳ではありませんが、まずは詳しくお話をお聞きし、そこからどんな施術をしていくかを組み立てていきます。
①痛みを楽にする
②体を真っすぐ整える
③症状を再発させないようにする
この順番で施術をすすめていきました。この方のように長年の体のトラブルの結果、重症化されている場合は、良くなるまでに時間がどうしても掛かってしまいます。
逆に急激に変化させようとすると、かなりの確率でその反動が体に悪影響を及ぼすこともあります。そうならないように慎重にすすめました。